防犯カメラ|自分で設置する屋外用防犯カメラの選び方と設置方法(リニュアル)

失敗しない屋外用防犯カメラの選び方は?効果的な設置方法は?

防犯カメラは、空き巣や強引営業・押し込み強盗対策として家庭の必需品になっています。

しかし、技術進歩により安価で性能の良い防犯カメラが、防犯意識の高まりと相まって市場に溢れているので、これから設置を考えている方にとっては、どれを選べばいいか迷われると思います。

防犯カメラは、ご自分で設置されることをおすすめします!

業者に依頼すると、費用や維持費が高くなります。また、防犯カメラの寿命は、通常5~6年であり、故障等も発生します。さらに、進化した製品が次々と生まれているため、更新することも必要になります。このため、防犯カメラは、自分で設置することをおすすめします!

Ⅰ.防犯カメラを選ぶに当たっての留意点

1.家庭用防犯カメラの最大使命は「抑止力」と「証拠確保」

防犯カメラは、オフィスや店舗等においては「監視機能」が最大の役割ですが、家庭においては、犯行を思いとどませる「抑止力効果」が最大の使命であり、犯行を受けた場合の「証拠確保」の使命も担います。

2.「抑止力効果」を高めるには、「死角のない配置」が重要!

従って、防犯カメラの「抑止力効果」を最大限に高めるためには、カメラの存在を知らしめ、かつ、死角なく配置することが重要です。

[家庭用防犯カメラ設置上の留意点]

①死角をつくらない
死角があるとそこが狙われます。敷地が広い場合は、複数のカメラを設置し設置場所とカメラの向きに注意する。

②防犯カメラを外部からわかる位置に設置する。
外部から目に入る位置に設置する。但し、簡単に手が届き壊される場所に設置しない。

③逆光になる方角にカメラを向けない
逆光になると映像をうまく記録できない場合があるので、向きに注意する。

④屋外用の防犯カメラを設置する。但し、庇のない場所には屋内用も可能。

3.「証拠確保」の為には、暗視型カメラで2百万画素、長時間録画等の機能が必要

証拠確保」には、夜間でも顔が認識できる「赤外線暗視型」「200万画素以上」の機能、動きを捉える「動体検知」、録画漏れをなくすための長時間(約2週間分)録画できる「レコーダー」等が必要となります。

[家庭用防犯カメラに必要な機能と要件

家庭用防犯カメラに必要な機能や要件は、「証拠確保」や「遠隔地監視・操作」、「自分で設置する上で望ましい要件」等を含めて整理すると、次のような内容となります。

(※駐車場あらしや農作物泥棒対策等とは、求める機能、設置方法等が異なります)

カメラに必要な機能や利便性 カメラの仕様
暗闇でも顔が認識できること 暗視能力
顔が誰であるか識別認証できること 200万画素以上
動くものに反応し検知できること 動体検知
カメラ全台の長時間録画ができること 2週間位の録画が可能なレコーダー
設定や操作方法が簡単で分かりやすいこと 日本語の分かりやすいマニュアル付き
スマホで遠隔監視・操作ができること スマホ連動機能
フリーズがない通信の安定性が確保できること 安定性確保には、有線接続が望ましい
コストパフォーマンスが良いこと 5~6年寿命を考慮したコスパ
カスタマーサービスが良い 相談窓口がある
工事を伴わず自分で設置しやすいこと フラットケーブル(LANケーブル等)

4.防犯カメラは、自分で設置するのが望ましい

1)防犯カメラ導入を業者に依頼すると高額の導入費と維持費がかかる!

防犯カメラの導入には、部材(①防犯カメラ本体②HDD又はNVR③録画、監視用ソフト④モニター、ディスプレイ等)の購入費のほかに業者に委託すれば、⑤設置工事費用、⑥保守費用などの費用がかかります。

従って、導入を業者に依頼すると、費用は、カメラ台数にもよりますが、一般的に、工事費用込みで「十数万円位」かかる上、「維持費等」がかかります。

2)家庭用防犯カメラに過度の機能は不要

前述のように、家庭用防犯カメラは、「抑止力効果」が最大の使命ですから、防犯カメラの機能は、「証拠確保」等に必要な機能を満たせば十分で過剰な機能付きの高級機種にする必要はありません。従って、設置も簡単に行えます。

3)カメラ寿命や次々登場する新機種への対応を考えると自分で設置が望ましい

また、防犯カメラの耐久年数は5~6年ぐらいであり、新製品が次々と生まれる中、新機種への更新等を考えた場合は、防犯カメラは、自分で設置されることをおすすめします!

5.家庭用防犯カメラに必要な機能と要件

以上から、導入する家庭用防犯カメラに求める機能や要件などを整理すると下表のようなものになります。

家庭用防犯カメラに必要な機能と要件

1)防犯カメラの形状は、威圧感の強い「箱型」が望ましい

2)防犯カメラの台数は、「死角ができない台数」の配置が望ましい

3)防犯カメラに「必要な機能と利便性」は下記の通りであることが望ましい。

 ①スマホと連携ができ、スマホから遠隔でリアル監視及び操作が可能であること

 ②2週間位のリピート録画ができるレコーダーが兼ね備わっていることが必要

 ③暗闇でも顔が認識・識別できる暗視機能が必要

 ④顔が認識・識別できる200万画素以上の画素数が必要

 ⑤光で威嚇する機能は、あれば良い(なくても良い)

 ⑥音で威嚇する機能は、あれば良い(なくても良い)

 ⑦設置や設定、操作及びメンテナンス等が簡単であることが必要

 ⑧通信の安定性確保から、接続方法は、ケーブル接続ができる方が望ましい

 ⑨不審者を捉える動体検知機能は必要

Ⅱ.家庭用防犯カメラの選び方

以上を踏まえ自分で設置・設定・操作が簡単にでき、通信の安定性も考慮して家庭用防犯カメラを選ぶに当たってのスペック要件を整理すると下記のようになります。

防犯カメラを選ぶ際は、下記事項に合致するかどうかのチェックにご利用ください!

機種・機能等 選ぶべき選択内容
システム規格 「AHD方式」(アナログ配線でハイビジョン画質)又は「IPカメラ」(ネットワークカメラ)のいずれかを選ぶ。※1
カメラの形状 威圧感の大きい「箱型」が望ましい。
画素数 解像度(映像を鮮明に記録する度合い)は、画素数が「130万から200万画素程度が望ましい。※2
画角 画角(撮影できる画面の横幅)は、「70~95度位」が望ましい。そのために焦点距離は「F=2.8~4くらい」が良い。
暗視機能 夜間撮影が可能な暗視機能(赤外線撮影)が備わっていることが望ましい。
防水・防塵機能 防水及び防塵機能(IP)が備わっていることが望ましい。
動体検知機能 動体検知機能があり、スマホにメール通知がくる機能のあるのが望ましい。
カメラの台数 死角が生じない台数配置が望ましい。
レコーダー カメラ全台使用で最低2週間は上書きなく録画できる能力有りが望ましい。「2TB」位あれば十分。
スマホ連動 スマホ・パソコン等で遠隔監視及び遠隔操作ができることが望ましい。
カメラの電源 ーブルは、カメラ近くに電源を必要としない電源・映像一体型ケーブル或いはLANケーブルによる接続が望ましい。
設定の簡便性 接続や録画及びスマホ連携設定が簡単にできることが望ましい。
「ワイヤレス」は不安定でフリーズリスク有
日本語の取説 わかりやすい日本語取説が備わっていることが望ましい。
アフターケア 販売店に専任担当者が置かれ、アフターケアが信頼できることがのぞましい。
その他 「フラッシュライト」「音拾い」「音出し」などは、あればベター

※1.システム規格

・従来の「CVBS方式」(アナログカメラ)は、50万画素程度のアナログ画質(SD画質)しか対応できないが、従来のアナログカメラの配線をそのまま利用できる「AHD方式」は、コストを抑えた機器の入れ替えが可能で130万以上の画素の高画質のハイビジョン(HD、フルHD)に対応できる。

・「IPカメラ」(ネットワークカメラ)は、LANケーブルや無線LANといったネットワーク回線を使ったシステムで、カメラ自体にIPアドレスが割り当てられているため、インターネットにカメラ単体で繋ぐことができる

各システムの比較は下表の通り。

映像信号 CVBSn AHD HD-SDI IP
解像度 ~約50万画素 ~約200万画素 ~約200万画素 約200~約500万画素
配線 同軸ケーブル 同軸ケーブル 同軸ケーブル LANケーブル
映像遅延 なし⦿ なし⦿ なし⦿ あり▲
コスト 安価○ 安価⦿ 高価× 高価△

※2.画素数

防犯カメラの撮影範囲は、限られたスペース・撮影距離であるため、それほど高い解像度は必要はなく、証拠撮りには150万画素あれば十分200万画素を超えると録画容量が大きくなり録画時間が制約されのでカメラ台数が多い場合の長期間録りには不適

※3.画角

ズームの場合は「最大水平画角」などと記載。一般的に画角が70度を超えれば広角100度を超えると超広角と表現される。水平画角が90度は、長方形の部屋の隅に設置すれば部屋の中を隈なく撮影可。

※4.動体検知機能

動体検知は、①「レコーダー側で検知を行うタイプ」、②カメラ側で検知を行うタイプ、③カメラのオプションの赤外線センサーで検知を行うタイプなどがある。
①は、カメラ側はそのままでレコーダーで設定すればよく構造も操作もシンプルで一番安価なため「レコーダー側で検知を行うタイプ」をおすすめします。

Ⅲ.おすすめ家庭用防犯カメラ

上記選定要件に合致するおすすめ「家庭用屋外型防犯カメラ」をご紹介します。

おすすめ「AHD方式」防犯カメラ

おすすめ「IPカメラ」防犯カメラ

まとめ

家庭用屋外型防犯カメラの最大の役割が「抑止力効果」にあるため、防犯カメラは外部から目立つ位置に配置し、かつ死角なく配置することが重要となります。

また、「証拠確保」のため、暗闇でも顔が認識・識別できる暗視機能や長時間録画機能が必須となります。

さらに、カメラ寿命が5~6年であり、新機能を持つ防犯カメラが次々と生まれている中で、防犯カメラも数年毎に見直しの必要があります。

このため、家庭用防犯カメラは、必要最低限の機能や要件を持つ安価な家庭用防犯カメラを選ぶことがおすすめです。是非、ご自分で防犯カメラの設置にチャレンジしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーー 完 ーーーーーーーーーーーーーーー

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