目 次
アビガン服用の副作用懸念は妊娠時期の一定期間に限定されたものではないのか?
誤解の多いアビガンの副作用の報道表記と言葉足らずの説明不足に疑問!
昨日、レムデシビルの5月承認かもの相次ぐ報道で、アビガンとの比較表記と説明がなされていましたが、どの報道もアビガンの副作用が大きくクローズアップされ、副作用が、あたかも未来永劫に生じる体質になってしまう懸念があるかのような印象を与えかねないことに疑問を抱きました。
アビガンの副作用が懸念されるのは、投与時の一定期間に限定されたものと明記されている!
アビガンの正式承認時に記載されている副作用回避のための服用時の警告文は次の通りです。
アビガン 医療用医薬品 : アビガン 添付文書情報 警告
「妊娠する可能性のある婦人に投与する場合は、投与開始前に妊娠検査を行い、陰性であることを確認した上で、投与を開始すること。また、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間はパートナーと共に極めて有効な避妊法の実施を徹底するよう指導すること。」 「本剤は精液中へ移行する1)ことから、男性患者に投与する際は、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導すること。また、この期間中は妊婦との性交渉を行わせないこと(「6.妊婦・産婦・授乳婦等への投与」及び「薬物動態 2.分布」の項参照)。」 |
私には、医学的なことはよくわかりませんが、この承認時に記載されている警告文は、副作用の懸念は、服用後の一定期間に限って影響がある可能性を示したものであり、副作用が永久に生じる体質に変わってしまうリスクにはならないとしか解釈できません。
しかし、報道では、後遺症が残る印象すら与えかねない説明で終わり、誤解の認識を与えかねない報道ばかり!
アビガンの抗ウイルス薬としての承認時の表記は、あくまでも、一定期間注意が必要で、その期間を注意すれば無害であるとの警告であると素人ながら読み取れます。
もし、体質として、その作用が残るとすれば、表記は誤りてあり、全ての医薬品の副作用表記を見直すべきではないかと言いたくなります。
しかし、テレビ報道では、さも永続的に副作用が生じるがごとき表記であり、誤解のない説明がなされていないことに、報道のあり方をいささか疑問に思うばかりです。
アビガンの副作用リスクが、妊娠に関わる一定期間のものに限定されたものであることを正確に伝えるべきではないでしょうか?
そうすれば、もっともっと利用できる対象者が大幅に拡大され、服用で救われる命が増えるのではないでしょうか?
妊娠に関わる対象者が一定期間注意すればいいだけの副作用懸念であれば、もっと多くのコロナに苦しむ患者に投与の機会が与えられても良いのではないでしょうか?
厚労省は、アビガンを抗ウイルス薬として承認した時の「副作用懸念の警告」の内容を明確にして頂きたいと考えます。
厚労省は、アビガンの副作用が妊娠に関わる時期に限定された懸念であるならば、それに関係ない患者に対しては、一刻も早く希望すれば投薬が受けられる、人命第一の非常時対応を取っていただきたい!
また、マスコミも、視聴者に誤った認識を与えないよう正確な報道に徹していただきたいと思います。
特定対象者以外に無害ならば、一刻も早く救えるかも知れない命に投薬の機会を!
毎日多くの方がコロナで亡くなられている中で、しかも、アビガンを服用してたくさんの回復事例が出ている中で、妊娠対象者以外無害であるならば、投薬すれば死ななくて済むかもしれない患者に、アビガンを試す機会が与えられてもいいのではないでしょうか?
厚労省はじめ国の非常時対応に期待したい!
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