「ビデオ通話」は、インターネット回線を通してお互いの顔を見ながら通話ができる機能です。
※電話回線を通してお互いの顔を見ながら通話ができる「テレビ電話」とは、利用する「回線」が異なります。
ドアホンで「ビデオ通話」ができれば、ドアホンとスマホ間、或いは、ドアホン同士間で通話ができるようになります。
なお、ドアホンの「スマホ連動」機能は、スマホとドアホンを連携させてスマホからドアホンの訪問者に対応できるものですが、お互いに顔を見ながら会話はできません。
従って、「スマホ連動ドアホン」と「ビデオ通話」とは全く異なる機能です。
なお、現在、「ビデオ通話」ができるドアホンは発売しているのは、パナソニックだけです。
Ⅰ.ドアホンで「ビデオ通話」可能は超便利!
「ビデオ通話」とは、インターネットを通してビデオ映像と音声でお互いの顔を見ながら通話ができる通信方法です。
また、インターネットを通じて、スマホやパソコンの外、同機能を持つ他のドアホンとも「ビデオ通話」やメールのやり取りができます。
1.「ビデオ通話」と「テレビドアホン」の違い
「テレビドアホン」とは、玄関子機に設置されたカメラを通して訪問者をモニターテレビ画面で確認できるインターホン装置のことです。
一方、「ビデオ通話」は、インターネットを通じて繋がるデバイス(スマホやドアホンなどの端末)間で双方向の映像と音声で通話ができる通信システムです。
2.「ビデオ通話」と「スマホ連動ドアホン」の違い
「スマホ連動ドアホン」は、ドアホンと連携したスマホで「テレビドアホン」を操作して訪問者に対応したり、ドアの解錠などが行える機能を有するドアホンのことです。
インターネットを通して繋がるデバイス間で双方向の映像と音声で通話ができる「ビデオ通話」とは異なります。
3.「ビデオ通話」機能でできること
「ビデオ通話」は、スマホ側、或いはモニター親機のどちら側からも事前に登録した相手側を呼び出しすることができます。
なお、モニター親機には最大4台のスマホを登録することができます。
「ビデオ通話」機能では、以下のようなことができるようになります。
1)モニター親機とスマホ間でビデオ通話ができる
例えば、留守番中の子供から外出中の家族のスマホを呼び出して、ビデオ通話ができたり、逆に、スマホからモニターを呼び出してビデオ通話ができます。
また、メッセージのやり取りもできるようになります。
つまり、家にいる者がスマホを持たなくても、モニター親機でスマホとビデオ通話ができたり、メッセージのやり取りができ、安全確認などが行えるようになります。
(パナソニック広告画像)
2)モニター親機同士でビデオ通話ができる
同機能を持つドアホン親機モニター間で相手のモニター親機を呼び出し、最大10分間のビテオ通話ができます。
従って、10分以内であれば、電話代が掛からないので便利ですね!
なお、モニター親機1台には、他のモニターを4台登録することができます。
(パナソニック広告画像)
3)スマホからモニター親機にビデオメッセージが送れる
事前にスマホからモニター親機にビデオメッセージを残しておくことができます。
子供は、帰宅した時にモニター親機でビデオメッセージを確認することができます。
※利用には専用アプリケーション「ドアホンコネクト」のインストールが必要
4)「見守りリモコン機能」により家族の帰宅が確認できる
別売のリモコンを携帯すれば、スマホへの通知機能で家からの出入りの状況が確認できます。
ビデオ通話設定方法 |
4.ビデオ通話ができるパナソニックのドアホン
ドアホンの主要メーカーは、パナソニック、アイホン、Google社などですが、火災報知器、ドアセンサー、屋外カメラなどの住宅関連製品を多く持つパナソニックがシェアではダントツと言えます。
中でも、ビデオ通話ができるドアホンはパナソニックの独壇場と言えます。
セキュリティカメラとドアベルを組み合わせ、訪問者がドアベルを押した時やモーションを検知した時にスマホに通知が届きスマホでライブ映像をみながら通話できる製品「Ring」が出されましたが、Wi-Fi電波接続が不安定であったり、バッテリ寿命が短くメンテの手間がかかることや、応答時にミュート解除を毎回する必要があるなど利便性に難があり、いざと言うときに不安があります。
従って、現状では、日本国内の戸建て用ドアホンとして「ビデオ通話」ができるドアホンはパナソニック製に限定されていると言えます。
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5.パナの「ビデオ通話」可能機種は画面サイズ「5型」の「VL-SWD505KS」「VL-SWD505KF」のみ
パナソニックのテレビドアホンは、親機モニターの画面サイズによって、大画面の「7型」、中画面の「
このうち、「7型」及び「5型」が「外でもドアホン」つまり、スマホ連動機種となっています。
そして、「ビデオ通話」ができるのは、「5型」シリーズに限定されています。
従って、「ビデオ通話」ができる機種を求める場合は、「5型」シリーズより選ぶことになります。
〈パナソニックドアホンの機種〉
主たる機能 | 画面 サイズ |
機種 |
スマホで「外でもドアホン」 :スマホ連動機能 |
7型 | VL-SWZ700シリーズ |
VL-SWH705KS | ||
VL-SWH705KL | ||
5型 | VL-SWD505KS(ビデオ通話が可能) | |
VL-SWD505KF(ビデオ通話が可能) | ||
家じゅう「どこでもドアホン」 :無線子機利用機能 |
3.5型 | VL-SWZ300KF |
VL-SWZ200KL | ||
テレビドアホン :画像付きドアホン |
5型 | VL-SZ50KP |
VL-SZ50KF | ||
VL-SWD501KS、KF | ||
3.5型 | VL-SZ35KF | |
VL-SZ30KL | ||
2.7型 | VL-SZ25K | |
ワイヤレステレビドアホン :無線式画像付きドアホン |
3.5型 | VL-SGZ30(ホームユニット接続でスマホ連動) |
2.7型 | VS-SGZ20L |
なお、同じモニター親機と玄関子機のセットであっても、ワイヤレス子機が入って3点セットになっている場合は、商品名が「VL-SWH・・・」 となり、ワイヤレス子機がつかずに2点セットになっている場合は、 「VL-SVH・・・」の商品名になります。
違いは、ワイヤレスモニター子機の付属の有無だけです。
6.パナソニック各機種の価格(2023年4月時点楽天市場から)
ドアホンを選ぶに当たって、価格要素も大きな決定要素になるため、現在の楽天におけるおおよその販売価格水準を拾ってみました。
スマホ連動機能を持つ「約7型」や「約5型」は、価格が高いですが、留守中の来訪者や宅配業者などへの対応及び留守時の防犯対策上からもオススメです。
画面サイズ | 機能 | 機種 | 価格水準 |
大画面「約7型ワイド」 | スマホ連動 | SWH705KS | 67,000〜 |
中画面の「約5型ワイド」 | スマホ連動 &ビデオ通話 |
SWD505KS | 60,000〜 |
どこでもドアホン | SWZ300KF | 36,000〜 | |
SWZ200KL | 27,000〜 | ||
SWE210KL | 26,000〜 |
※「どこでもドアホン」は、家の中での無線通信ができると言う意味です。
Ⅱ.ビデオ通話ができるおすすめドアホン
ドアホンは、機種によって利用できる機能は異なります。
留守中に自宅を訪れた来訪者に外出先でも対応できることを望むなら、スマホ連動ドアホンを選ぶ必要があり、さらに、外出先で自宅にいる者と顔を確認しながら通話したい、或いはメッセージを届けたいならば、ビデオ通話ができる機種を選ぶ必要があります。
留守中の宅配や訪問者対応或いは防犯対策からスマホ連動は不可欠になっていますが、見守り等の面からも便利に使えるためビデオ通話ができるドアホンをオススメします。
なお、購入に際しては、電源方式(直結式か電源コード式か)をどうするかを決定しておく必要があります。(現在のドアホンと交換する時は、確認しておきましょう)
電源については、こちら⇒「自分でできるインターホン(ドアホン)の交換方法と留意点」をご参考に願います。
※なお、「電源コード式」を購入すると、コードを外せば、直結式にも使えます。
1.「VL-SWD505KS」
モニター親機から通話相手を選択して呼出ボタンを押すだけで、登録済のスマートフォンを呼び出し、最大10分間のビデオ通話ができます
モニター親機 1台、ワイヤレスモニター子機 1台、カメラ玄関子機 1台(露出/埋込両用型) |
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2.「VL-SWD505KF」
外出先でもスマホで来客応対ができる。また、モニターで外出中のスマホとビデオ通話ができる。
モニター親機 1台、ワイヤレスモニター子機 1台、カメラ玄関子機 1台(露出型) |
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Ⅲ.最後に
来訪者の顔が確認できる「テレビドアホン」は防犯上欠かせないものとなっていますが、留守中の来訪者とスマホで対応できること、及び、留守中の家族の安全が確認できるビデオ通話は、安心安全で快適な家庭生活を送る上でドアホンに欠かせない機能になっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。