実家に一人で住む高齢の母親がおられる場合、猛威を振るう特殊詐欺に母親が狙われないか気になりますよね!
無防備の場合、万一、特殊詐欺に高齢女性で一人住まいがわかり狙われるとひとたまりもありませんですよね。
なにはともあれ、特殊詐欺に狙われるのは、電話で家の状況が確認されてしまうことです。
従って、何はおいても、まずは、固定電話の「未登録番号受信拒否」の設定をしてあげることです。
目 次
Ⅰ.相変わらず特殊詐欺が猛威を振るっている
1.連日報道され注意が呼びかけられているが
今日(2019年8月1日)のNHKニュースで以下の報道がありました。
「特殊詐欺被害が、今年6月までの半年で、8025件146億円に上り、依然として1日当たり8000万円を超える被害が出ている。 犯人が高齢者の自宅を訪れてキャッシュカードを受け取る手口が全体の半数を超えている」 |
このような特殊詐欺の報道が、毎日のようにテレビで報道され、「ストップ・ザ・詐欺被害!」などで実例をあげ注意が呼びかけられていますが、一向に収まりなせん。
2.狙われるのは圧倒的に一人住まいの高齢女性
特殊詐欺犯にねらわれるのは、殆どが、高齢者の一人住まい女性です。
高齢の一人住まい女性は、電話を受けて優しい言葉で巧みに話しかけられるとついお喋りになり相手の思う壺に嵌まりやすいのでしょう!
従って、高齢者の一人住まい女性に特殊詐欺の被害に遭わせないためには、知らない番号からの電話には、出ないようにすることが最大の対策となります。
Ⅱ.電話の「未登録番号着信拒否」設定こそ究極の特殊詐欺対策!
特殊詐欺等や悪質業者による電話を使った被害を防ぐには、電話で接触しないようにすることが最善の防衛策で、その為には、電話の設定を「未登録番号着信拒否」にすることが一番です。
なお、高齢女性の方は、この「登録者以外拒否の設定」を不安視される傾向があります。ひょっとしたら電話を掛けてくれる人がいるかも知れないという不安です。
しかし、登録者は大丈夫であり、知らない番号や非表示番号からの電話は、大抵セールスなどで出る必要がない電話であること、また特殊詐欺対策であることを理解してもらうことが必要です。
1.電話の「未登録番号着信拒否」の設定とは
「未登録番号着信拒否」の設定とは、電話機に登録している電話番号だけを受信し、登録していない電話番号からの着信には拒否をする設定のことです。
特殊詐欺や悪質業者は全て電話での会話を足がかりとして犯行に及びます。
不正に入手した固定電話番号に無差別に電話を掛けて言葉巧みに欺します。
特に、高齢者や一人住まいの女性は狙われ易く、電話で会話すれば簡単に欺される傾向があります(警察データー)。
従って、知らない電話に出ないようにすることが最善の防犯対策になります。
そのために、固定電話に「未登録番号着信拒否」の設定を行い、登録していない電話番号からの着信を拒否し話をする機会を作らないことが最善の特殊詐欺等の被害を受けない究極の方法と言えます。
2.「未登録番号着信拒否」の設定方法
電話機に登録していない電話番号からの着信を拒否する「未登録番号着信拒否」の設定は、電話機のマニュアルをみれば簡単に設定できますが、この設定を有効にするためには、以下の様なことが必要になります。
1)NTTや光電話とのナンバー・ディスプレイ契約が必要
「ナンバー・ディスプレイ」は、NTT等のオプションサービスの1つで、電話をかけてきた相手の電話番号を、電話機のディスプレイに表示させるものです。
電話機に登録してある電話番号からの着信は、誰からかかってきたのを音声で知らせてくれます。(非通知の場合は、表示されません。)
「ナンバー・ディスプレイ」を利用するには、NTT(116通話料無料)への申し込み(有料、月額400~500円)が必要です。ひかり電話の場合は、その事業者のサービス申し込みが必要です。なお、NTTの場合、初回工事費2,000円です。
なお、NTT東日本及びNTT西日本では、70歳以上高齢者及びその同居家族名義の電話については、無料化することを検討しています。
2)電話機はディスプレイと着信拒否機能付の機種が必要
電話機そのものもディスプレイ機能がついており、拒否設定できる機能を備えた機種が必要になります。
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3)拒否設定の方法
電話機のマニュアルをもとに設定します。
なお、私の場合は、在宅時も留守時も「未登録番号着信拒否」とし、在宅時に登録者以外から電話がありそうな時は解除しています。
◎留守時には「未登録番号着信拒否」を設定
長期間家を留守にする時に、電話に何も設定しないでいると、留守中に空き巣が電話をかけて来たときに留守を悟られます。かといって、「留守電」にすると、空き巣に留守を知らせるようなものでNGです。
このため、長期間留守にする時は、「未登録番号着信拒否」設定にすると、空き巣に留守を悟られずに済みます。
従って、長期間家を留守にするときは、「未登録番号着信拒否」の設定を防犯上おすすめします。
◎在宅時も通常は「未登録番号着信拒否」設定とし、未登録者からの電話がありそうな場合は解除する
在宅時には、「オレオレ詐欺」などの電話を受け付けないために「未登録番号着信拒否」の設定をするようにしています。
しかし、役所などに電話して返事をくれるような場合や、未登録番号の電話がかかってきそうな場合は、「未登録番号着信拒否」の設定を解除します。
4)必要な電話番号の登録
なお、この「未登録番号着信拒否」の設定をする場合は、電話が掛ってきそうな電話番号は、電話機に電話帳登録をしておく必要があります。
登録する電話番号が多いと、少し煩わしい作業となりますが、100件ぐらいであれば30分もあれば登録できます。
老親がおられる実家の場合は、是非、手伝ってあげて下さい。
3.未登録者からの着信対応は基本不要です
未登録者から着信があれば電話機に着信履歴ランプは点灯します。
従って、未登録者からの電話番号は着信履歴で確認できるので、気になる場合は、番号をネット検索して相手を確認します。
大抵は、詐欺や迷惑電話として照会されていますが、市役所などの登録された電話番号の場合は、こちらからかけ直して見ることも良いのですが、大抵、後日、ハガキ等で要件が通知されますので、それを待って対応すれば十分だと考えます。
Ⅲ.最後に
一人で暮らす高齢母親を特殊詐欺などから守る為には、まず第一に、特殊詐欺からの電話を使った網に引っかからないようにすることです。
従って、まずは、必要な方の電話番号を全て電話機に登録し、次に、電話を「未登録番号受信拒否」に設定してあげることです。
ご高齢の方は不安がりますがよく説明し、設定してあげましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ーーーーーーーーー 完 ーーーーーーーー
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