電話で息子を装い現金所在を確認して強盗に入るアポ電強盗が静岡で再発生

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また2019年4月4月22日に静岡で一人住まい女性老人を狙ったアポ電強盗が発生しました。

二人組が、息子になりすまして前日に電話をかけてお金の所在を確認後、翌日に、強盗に入ってお金を奪い怪我まで負わせた事件です。

類似事件が多発し、注意を呼びかけているにもかかわらず、アポ電強盗が後を絶ちません。

どうして、アポ電強盗はおきるのでしょうか?

Ⅰ.アポ電強盗とは

1.特徴は事前に電話で資産状況を聞き出して犯行

アポ電強盗は、ターゲットとなる住宅に、銀行員や警察官等を装って電話をかけて資産状況や家族構成を聞き出し、高齢者や女性が1人で在宅している時間帯を狙って強盗に及ぶ犯罪のことです。

中には、詐欺やや窃盗だけでなく、脅迫や暴行等も受けるケースも多いのが特徴です。

2.アポ電強盗の被害と被害額は増大の一途

アポ電強盗の被害件数は年々増え続けており、その被害内容もより深刻になっているのが特徴です。

これほどニュースやテレビ番組などで頻繁に注意が呼び掛けられているにもかかわらず一向に減少しないのは不思議です。

3.被害者は高齢者特に女性の一人住まいが多い

被害を受けた実態を見ると一人住まいの高齢女性が多く、こういったアポ電強盗の状況がうまく伝わっていない実態が伺えます。

4.アポ電強盗は、事前の電話応対が発端となる

いずれも息子や身内になりすまして事前に電話を使って言葉巧みに資産状況や家族構成等を聞き出せた事が強盗を実行させる発端となります。

従って、電話さえ繋がらなければ、また、会話さえしていなければ事件は起こり得ませんせんでした。

従って、アポ電強盗から身を守る為には、家の固定電話を「未登録番号着信拒否」の設定にするのが第一です。

Ⅱ.電話の「未登録番号着信拒否」設定こそ究極のアポ電強盗対策!

特殊詐欺等や悪質業者による電話を使った被害を防ぐには、電話で接触しないようにすることが最善の防衛策で、その為には、電話の設定を「未登録番号着信拒否」にすることが一番です。

1.電話の「未登録番号着信拒否」の設定とは

「未登録番号着信拒否」の設定とは、電話機に登録している電話番号だけを受信し、登録していない電話番号からの着信には拒否をする設定のことです。

特殊詐欺や悪質業者は全て電話での会話を足がかりとして犯行に及びます。

不正に入手した固定電話番号に無差別に電話を掛けて言葉巧みに欺します。

特に、高齢者や一人住まいの女性は狙われ易く、電話で会話すれば簡単に欺される傾向があります(警察データー)。

従って、知らない電話に出ないようにすることが最善の防犯対策になります。

そのために、固定電話に「未登録番号着信拒否」の設定を行い、登録していない電話番号からの着信を拒否し話をする機会を作らないことが最善の特殊詐欺等の被害を受けない究極の方法と言えます。

2.「未登録番号着信拒否」の設定方法

電話機に登録していない電話番号からの着信を拒否する「未登録番号着信拒否」の設定は、電話機のマニュアルをみれば簡単に設定できますが、この設定を有効にするためには、以下の様なことが必要になります。

1)NTTや光電話とのナンバー・ディスプレイ契約が必要

「ナンバー・ディスプレイ」は、NTT等のオプションサービスの1つで、電話をかけてきた相手の電話番号を、電話機のディスプレイに表示させるものです。

電話機に登録してある電話番号からの着信は、誰からかかってきたのを音声で知らせてくれます。(非通知の場合は、表示されません。)

「ナンバー・ディスプレイ」を利用するには、NTT(116通話料無料)への申し込み(有料、月額400~500円)が必要です。ひかり電話の場合は、その事業者のサービス申し込みが必要です。なお、NTTの場合、初回工事費2,000円です。

なお、NTT東日本及びNTT西日本では、70歳以上高齢者及びその同居家族名義の電話については、無料化することを検討しています。

2)電話機はディスプレイと着信拒否機能付の機種が必要

電話機そのものもディスプレイ機能がついており、拒否設定できる機能を備えた機種が必要になります。

3)拒否設定の方法

電話機のマニュアルをもとに設定します。

なお、私の場合は、在宅時も留守時も「未登録番号着信拒否」とし、在宅時に登録者以外から電話がありそうな時は解除しています。

◎留守時には「未登録番号着信拒否」を設定

長期間家を留守にする時に、電話に何も設定しないでいると、留守中に空き巣が電話をかけて来たときに留守を悟られます。かといって、「留守電」にすると、空き巣に留守を知らせるようなものでNGです。

このため、長期間留守にする時は、「未登録番号着信拒否」設定にすると、空き巣に留守を悟られずに済みます。

従って、長期間家を留守にするときは、「未登録番号着信拒否」の設定を防犯上おすすめします。

◎在宅時も通常は「未登録番号着信拒否」設定とし、未登録者からの電話がありそうな場合は解除する

在宅時には、「オレオレ詐欺」などの電話を受け付けないために「未登録番号着信拒否」の設定をするようにしています。

しかし、役所などに電話して返事をくれるような場合や、未登録番号の電話がかかってきそうな場合は、「未登録番号着信拒否」の設定を解除します。

4)必要な電話番号の登録

なお、この「未登録番号着信拒否」の設定をする場合は、電話が掛ってきそうな電話番号は、電話機に電話帳登録をしておく必要があります。

登録する電話番号が多いと、少し煩わしい作業となりますが、100件ぐらいであれば30分もあれば登録できます。

老親がおられる実家の場合は、是非、手伝ってあげて下さい。

3.未登録者からの着信対応は基本不要です

未登録者から着信があれば電話機に着信履歴ランプは点灯します。

従って、未登録者からの電話番号は着信履歴で確認できるので、気になる場合は、番号をネット検索して相手を確認します。

大抵は、詐欺や迷惑電話として照会されていますが、市役所などの登録された電話番号の場合は、こちらからかけ直して見ることも良いのですが、大抵、後日、ハガキ等で要件が通知されますので、それを待って対応すれば十分だと考えます。

Ⅲ.最後に

アポ電強盗は、知らない番号から息子などを装いかかってきた電話に出て会話をすることが端緒となっています。

従って、被害に遭わない為には、知らない番号の電話には出ないことが第一で、その為には、固定電話を「未登録番号着信拒否」にの設定することが第一です。

ご高齢の方は設定が難しく感じられるかも知れないので、身内や関係者の方がお手伝いをして設定してあげましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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