アポ電強盗は電話を「未登録番号受信拒否」に設定すれば防げる!

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アポ電強盗による凶悪犯罪が相変わらず頻発しています。

アポ電強盗は、電話を使った犯罪で、事前に不正に入手した電話番号に電話をして会話から家の状況、資産の状況等を把握し強盗に及び、中には、傷害や殺人までも犯します。

アポ電強盗のような凶悪な犯罪に巻き込まれない為には、掛ってきた電話に出て会話しないことが一番です。

このため、自宅の電話は、「未登録番号受信拒否」の設定することをおすすめします。

Ⅰ.アポ電強盗は電話を悪用した計画犯罪!

アポ電強盗は、不正に入手した電話番号を元に、狙い目となる個人宅に電話をかけて、資産状況や家族構成を聞き出し住人が1人になる時間帯等を狙って強盗に及びます。

1.年々増加し凶悪化するアポ電強盗

アポ電強盗の被害件数は年々増え続け、被害内容もより深刻になっています。

「アポ電」強盗が犯行前に行う電話は、2022年の1年間で12万件を超え前年に比べ20%も増加しているということです。

警察庁によると、「ルフィ」事件以降でも、不審電話が多発しており、「アポ電強盗」のグループは無数にあると言われています。

2.アポ電の電話手口とは

犯罪グループは、不正に入手した電話番号や名簿を元に、警察や役所等の名を騙り探りの電話を入れます。

目的は、名前や住所などの再確認と、「同居家族の有無」や「家にある資産状況や」など詐欺や強盗のための情報を集めるためです。

実際は、グループの末端にいる「かけ子」が警察官などを装い、マニュアルに沿って電話をしますが、頂点には、暴力団が関与しているものと考えられています。

3.高齢者で一人住まいの住居が狙われ易い

アポ電で狙われ易いとされている住居は、高齢者で一人住まいか、一人になる時間帯が多い住居と言われます。

高齢者が狙われ易いのは、「電話にはきちんと応対するのが礼儀」という意識が強いため、言葉巧みに誘導されて情報が入手しやすいためです。

ましてや、子供や孫に関係すると言われれば、つい無警戒になり細かい情報まで聞き出されます。

従って、高齢者の方、特に一人住まいの方は、電話で会話を交わすことは大変リスクが大きいので、見知らぬ番号からの電話には一切関わらないようにすることが、「アポ電強盗」から身を守る最大の防衛策と言えます。

Ⅱ.電話の「未登録番号着信拒否」設定こそ究極のアポ電強盗対策!

特殊詐欺等やアポ電強盗による電話を使った被害から身を護るには、電話で接触しないようにすることが最善の防衛策となります。

その為には、電話の設定を「未登録番号着信拒否」にすることが一番です。

1.電話の「未登録番号着信拒否」の設定とは

「未登録番号着信拒否」の設定とは、電話機に登録している電話番号だけを受信し、登録していない電話番号からの着信には拒否をする設定のことです。

アポ電強盗や特殊詐欺は全て電話での会話を足がかりとして犯行に及びます。

不正に入手した固定電話番号に無差別に電話を掛けて言葉巧みに欺します。

特に、高齢者や一人住まいの女性は狙われ易く、電話で会話すれば簡単に欺される傾向があります(警察データー)。

従って、知らない電話に出ないようにすることが最善の防犯対策になります。

そのために、固定電話に「未登録番号着信拒否」の設定を行い、登録していない電話番号からの着信を拒否し話をする機会を作らないことが最善のアポ電強盗被害を受けない究極の方法と言えます。

(余談)
老人は、誰かからの連絡を心のどこかで待っているようなところがあるので、この「未登録番号着信拒否設定」を「不安視」しがちです。

しかし、身内や知り合い以外の電話には、ほとんど必要のある電話はないはずです。むしろ、不必要な売込みや勧誘などが大半です。

そのような中で多発している「振り込め詐欺」や「アポ電強盗」などから身を護る為には、「未登録番号着信拒否設定」が必要なのです。

どうか高齢者の方には、その必要性をわかるようにご指導ください!

2.「未登録番号着信拒否」の設定方法

電話機に登録していない電話番号からの着信を拒否する「未登録番号着信拒否」の設定は、電話機のマニュアルをみれば簡単に設定できますが、この設定を有効にするためには、以下の様な環境にすることが必要になります。

1)NTTや光電話とのナンバー・ディスプレイ契約が必要

「ナンバー・ディスプレイ」は、NTT等のオプションサービスの1つで、電話をかけてきた相手の電話番号を、電話機のディスプレイに表示させるものです。

電話機に登録してある電話番号からの着信は、誰からかかってきたのを音声で知らせてくれます。(非通知の場合は、表示されません。)

「ナンバー・ディスプレイ」を利用するには、NTT(116通話料無料)への申し込み(有料、月額400~500円)が必要です。ひかり電話の場合は、その事業者のサービスへの申し込みが必要です。なお、NTTの場合、初回工事費2,000円かかります。

(NTT東日本及びNTT西日本では、70歳以上高齢者及びその同居家族名義の電話については、無料化することを検討しています。)

2)電話機はディスプレイと着信拒否機能付の機種が必要

電話機そのものもディスプレイ機能がついており、拒否設定できる機能を備えた機種が必要になります。

3)拒否設定の方法

電話機のマニュアルをもとに設定します。

なお、私の場合は、在宅時も留守時も「未登録番号着信拒否」とし、在宅時に登録者以外から電話がありそうな時は解除しています。

◎留守時には「未登録番号着信拒否」を設定

長期間家を留守にする時に、電話に何も設定しないでいると、留守中に空き巣が電話をかけて来たときに留守を悟られます。かといって、「留守電」にすると、空き巣に留守を知らせるようなものでNGです。

このため、長期間留守にする時は、「未登録番号着信拒否」設定にすると、空き巣に留守を悟られずに済みます。

従って、長期間家を留守にするときは、「未登録番号着信拒否」の設定を防犯上おすすめします。

◎在宅時も通常は「未登録番号着信拒否」設定とし、未登録者からの電話がありそうな場合は解除する

在宅時には、「アポ電強盗」などの電話を受け付けないために「未登録番号着信拒否」の設定をするようにしています。

しかし、役所などに電話して返事をくれるような場合や、未登録番号の電話がかかってきそうな場合は、「未登録番号着信拒否」の設定を解除します。

4)必要な電話番号の登録

なお、この「未登録番号着信拒否」の設定をする場合は、電話が掛ってきそうな電話番号は、電話機に電話帳登録をしておく必要があります。

登録する電話番号が多いと、少し煩わしい作業となりますが、100件ぐらいであれば30分もあれば登録できます。

老親がおられる実家の場合は、是非、手伝ってあげて下さい。

3.未登録者からの着信対応は基本不要です

未登録者から着信があれば電話機に着信履歴ランプは点灯します。

従って、未登録者からの電話番号は着信履歴で確認できるので、気になる場合は、番号をネット検索して相手を確認します。

大抵は、詐欺や迷惑電話として照会されていますが、市役所などの登録された電話番号の場合は、こちらからかけ直して見ることも良いのですが、大抵、後日、ハガキ等で要件が通知されますので、それを待って対応すれば十分だと考えます。

Ⅲ.最後に

アポ電強盗などの被害は、全て、知らない番号からの電話に出て会話をすることが端緒となっています。

従って、こうした被害に遭わない為には、電話で接触しないようにすることが第一で、その為には、固定電話を「未登録番号着信拒否」に設定することをおすすめします。

ご高齢の方は設定が難しく感じられるかも知れないので、身内や関係者の方がお手伝いをして設定してあげましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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