7月22日記述
〖魅力ある株主優待銘柄は安定株!〗
私は永年、株主優待銘柄を一つの投資対象と位置づけ一定の枠内で売買をしてきました。優待内容が魅力的である銘柄は、長期的に見れば株価は底堅く、波があってもやがて回復して総じて右肩上がりの傾向がみられると感じています。
勿論、経済環境の変化や、業界の急変あるいは当該企業業績の一時的な落ち込みなどによって株価に急落場面があっても、優待狙いなどで買い支えられ株価下落は総じて他の銘柄に比べて緩和される傾向があると感じています。(もちろん例外もありますが)。あくまでも優待内容が株主にとって魅力的である銘柄に限っての話です。 私は、株式の分散投資の一つとして、企業の成長が期待でき優待に魅力ある銘柄を一定割合保有するようにしています。もちろん長期に保有しているものもありますが、やはり株価の変動は避けられないものですから、株価の変動を捉えて売買益も狙っています。 狙う株は、あくまでも優待の利用価値が高く企業の株主優遇の姿勢に好感が持てる銘柄に絞るようにしております。(無配でも企業の成長戦略優先のため優待で株主に報いようとしている場合は○)ここでは、「優待内容の魅力度」、「2.株価の位置」、「3.業績の現状と見通し」等を通して、今の株価水準ならば投資妙味があると思われる銘柄をピックアップしていきたいと考えます。 株主優待内容の魅力度は人それぞれで違いますが、一応私は、「金額的価値(優待券価格+配当)」と「使い勝手・利便性(特定の人しか利用価値がないものは×)」、「人気度(フリマで高値がつくなど)」で判断しています。 なお、株主優待制度を株主数増加の主な目的にしている企業では、株数に比例した優遇制度となっていないケースが多い為、優待狙いの投資としては、株当たりの優待利回りを考えた株式数の保有にすることが賢明と考えています。 ご興味を持って頂ければ幸いです。勿論、最終的判断はご自身のご判断でお願いします。 |
今回ご紹介する銘柄は、昨年度の業績大幅悪化で経営トップ二人が引責辞任に至り、横川氏(すかいらーくの創業者)が経営建て直しに乗り出し再建を進めている「ヴィアホールディング」を、業績回復に期待を込めて、優待に魅力が持てる当社を「今(722)なら投資妙味がある優待銘柄」としてご紹介します。
「ヴィアホールディング」は、現在業績大幅悪化打開のため大ナタを振るって経営改革を進めています。前期には店舗見直しで大ナタを振るい大きな特損を計上しました。このほど中期計画を再度見直し、必死で浮上を目指しています。これに期待して、今の株価水準なら妙味があるとしてご紹介します。
ヴィア・ホールディング(7918)(9月、3月権利) |
1.優待内容の魅力度
[優待内容]
[推奨持ち株数]
100株あたりの優待券(500円)枚数はいずれも10枚で、持ち株数によって違いがありません。従って、使用の利便性と投資リスクを考えて持ち株数を決めればいいと思います。私は1000株所有で優待を楽しんであります。
[魅力度]
62万円(7/22の株価619円×1000株)の投資で年間100千円分(利回り16%)の優待券が得られ、優待券はグループ飲食店の豊富な店舗で利用でき、また、豊富な品揃えの商品とも交換できる等利用価値は高い。但し、優待券の金額が一昨年に倍増された関係から、店舗での使用は、飲食代1000円につき1枚(500円)使用できることとなりました。商品との交換では、従来の商品との交換には2倍の枚数(金額)が必要となっています。従って、店舗で使用すれば額面通りの金額分が満喫できますが、商品交換の場合は若干額面以下の受益となると考えられます。しかし、私は、それでも商品交換に魅力を感じています。
2.株価の位置
株価は、一昨年3月の1200円近辺高値から業績低迷や店舗改革等で下降を続け昨年2月には650円まで低下、その後700円と750円の往来相場が続いたが、重なる業績の下方修正発表で今年1月に行ってこいの650円近辺(一昨年高値1200円に対し約550円の下落幅)まで急落。そこから一旦持ち直したが相次ぐ下方修正で5月には再度600円割れまで下落。現在は底値圏でもみ合っている。最近、修正中期計画が発表され注視の状況か?9月の優待取りに向けた動きが期待できるのではないでしょうか?
3.業績の現状と見通し
下記「会社四季報」の情報によれば、少し業績改善の動きが実りつつあるように思われる。
[見通]
[業績]
4.私の投資判断
以上から、業績に対する警戒は必要ですが、横川体制による経営改革断行と修正中期計画の実現に期待し、今後9月の優待権利取りに向けて、地合いがよければ一目均衡表の雲上700円近辺までの戻りを期待したいと思います。如何でしょうか?
くれぐれも投資判断はご自身のご判断でお願いします。