あおり運転は、他人を危険に巻き込む、実に悪質で卑劣極まりない行為だ!
あおり運転を厳格に取り締まり、一刻も早く、不心得者運転手がいない日本にしたいものだ!
2017年の東名高速道路での悲惨な夫婦死亡事故を契機に、厳格な罰則規定が実施されたにもかかわらず危険な煽り運転が相変わらず発生しています。
あおり運転を徹底的に駆除するため、煽り運転に遭ったり見かけたら、すぐ110番を、現場で無理なら交番へ通報しましょう!!
チューリッヒ保険実態調査によると、70%以上のドライバーが煽り運転を受けたことがあるとの結果が出ました。
警察も、撲滅のため、あらゆる手段を尽くして危険運転を立件し行政処分に持ち込む意向を示しています。
危険極まりない悪質ドライバーの撲滅のため、ドライブレコーダーを装備し、あおりを受けたり見たりすれば必ず警察へ通報しましょう!
Ⅰ.あおり運転は「妨害運転罪」として厳罰の対象!
道路交通法改正で、あおり運転は厳罰の対象となり、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」刑に処せられるとともに、「即免許取り消し」などの厳罰処分がなされることになりました。
1.あおり運転行為とは
「あおり運転」とは、相手自動車への「車間距離不保持」、「急な割り込み」、「不必要な急ブレーキ」などのほか、「車を停車させる行為」も含む行為全般をさします。
これらは、『妨害運転罪』として、厳罰処分の対象になります。
2.あおり運転の厳罰化内容
従来より、「あおり運転」による事故やトラブルがが多発して問題となっていましたが、これまでは、取り締まる法的根拠があいまいで有効な取り締まりができませんでした。今回の改正により、ようやく「あおり運転」に対する厳罰規定が整いました。
[あおり運転の厳罰化内容]
あおり運転の内容 | 処罰内容 | |
刑罰 | 免許証処分 | |
[他の車両の通行を妨害する行為]
・車間距離を詰める |
懲役3年又は罰金50万円以下 | 即
「免許取り消し」 |
[著しい危険を生じさせた行為]
・高速道路での停車 |
懲役5年又は罰金100万円以下 |
Ⅱ.警察は、あおり運転排除に懸命!
1.あおり運転撲滅を全国警察へ通達
警察庁は[抑止と指導取り締まりを強]と題して、次のような指令を全国警察へ通達しました。
[抑止と指導取り締まりを強化] 他の車両の通行を妨害する悪質・危険な運転を認知した場合は、積極的に証拠資料を収集し「妨害運転剤」「危険運転致死傷罪」等あらゆる法令を駆使して捜査を徹底することを指示。また未然に防ぐため交通指導取り締まりを積極的に行うこと。 |
併せて、全国の警察に、「情報受け入れ窓口の設置」と「あらゆる情報入手分析を通じて行政処分に持ち込む徹底的精査の実施」を指示し、あおり運転の早期撲滅の意気込みを示しました。
2.全国の警察HPに「情報受け入れのサイト設置」を指示
また、警察庁は、全国の警察に「情報受け入れサイト」を開設し、悪質・危険運転に関する情報受付窓口設置による捜査体制の充実化を求めました。
3.事件内容の精査による行政処分の徹底
また、早期に悪質ドライバーを排除するために、妨害運転罪の適用が困難な場合でも事件内容を精査し行政処分を行う様指示しました。
4.各都道府県警察の「情報収集ウェブサイト」の設置状況
警察庁の通達で、各都道府県の警察において、情報収集の為のウェブサイトを開設が指示されています。
◯京都府警:あおり運転情報BOXの設置
◯広島県警:あおりBOX(あおり運転に関する情報提供)の設置
今後、全都道府県警ごとにあおり運転の情報収集窓口が開設されていきます。
○あおり運転取り締まりポスター
(ポスター:警察庁)
Ⅲ.あおり運転撲滅への強力
危険極まりなく非常識なあおり運転を撲滅させるためには、警察だけが取り締まりを強化しても無理です!
警察の目が届かないところで繰り返されているからです。
従って、非常識なドライバーを撲滅させるためには、我々ドライバーがあおりに遭ったり見かければ、見過ごさないで必ず警察に通報することが必要なのです。
そして、警察が立証できるよう証拠的な物があれば、より駆除に役立ちます。
以下に、あおりを撲滅させるために必要なことをご紹介します。
1.あおり運転撲滅の為に、「前後撮影ドライブレコーダー」設置の徹底を!
身の安全と証拠確保のために、車には、是非「前後撮影ドライブレコーダー」を設置しましょう。
万一の際に、立件できる証拠がなければ不利になるケースが多々あります。
また、あおり運転などの危険ドライバーに対する抑止効果は大であり、できれば、後部に「ドライブレコーダ録画中ステッカー」を貼付して警告しましょう!
2.あおり運転に遭遇した場合の対処法(基本行動)
あおり運転に遭遇した場合は、基本的には下記に留意して冷静に対処しましょう!
①安全運転に留意
あおる自動車に意識を奪われるあまり安全運転が散漫になり自ら事故を起こしたり交通違反にならないように留意する。
・あおる自動車を振り切ろうと猛スピードで逃げようとしたり証拠取りのためスマホを操作したりしないこと。
②まず危険を回避できるだけの車間距離を空ける
まずは、十分な車間距離を保つようにすること。
前方に割り込まれてブレーキを掛けられたらハザードランプを点滅させて緊急事態の発生を後続車両に知らせる。
続いて車線を変える時は、追い越し車線から走行車線と左側へ移ること。
右側への車線変更は厳禁。
➂必要に応じて携帯で110番通報
幅寄せや前に割り込み、信号待ちでの威嚇など、身の危険を感じた場合はその場で110番通報。
このような緊急時は、道路交通法違反にはあたりません。
同乗者がいる場合は、通報を依頼するなどしてすぐに警察に知らせましょう。
④路肩に自動車を停める
あおられ停車せざるを得ないと見た場合は安全を確認して路肩に自動車を停めること
⑤あおり運転ドライバーが車両を停車させ降車してきた時は、ドアをロックする
路肩に自動車を停めても、あおりドライバーが降車して近づいてきた時は、ドアをロックし、ガラス等を叩かれても絶対に車外に出ないこと。
一応謝る姿勢を示し、併せて警察に電話して通報する。
この時にドライバーは、ボディを叩いたりしても安全を優先させて決してウインドーを開けないこと。
3.携帯から110番の仕方
携帯電話から「110」番しますが、スマホであれば、次の手順で通報してください。
スマホの場合、通報した時点で相手に位置情報が伝わります。(GPS機能)
[ロック中の場合]
「緊急/情報」をタップ⇒ 電話画面「110(警察)」番号を押して発信⇒つながったら、状況を伝達!(緊急通報位置通知で位置は相手に自動で把握されます!)
[ロック解除中の場合]
「110」番に電話する⇒繋がったら状況を伝達!(緊急通報位置通知で位置は相手に自動で把握されます!)
※なお、位置情報は、GPS電波が障害物を貫通しないので地下(トンネル、地下鉄、地下道)や、ビルが密集しているような場所では検知できない可能性があるので注意!
Ⅳ.最後に
あおり運転は非常に危険で粗悪な犯罪です。警察は厳罰規定をもって厳しく取り締まっていますが、見えない所で起きます。従って、あおり運転撲滅には、煽りを受けたり見たりすれば必ず警察に通報する必要があります。できれば警察が立証しやすいようドライブレコーダーやスマホ動画などで、ナンバープレートを含めた動画を提供出来るようにしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。