クラウドストレージ活用はパソコンの空き容量不足解消にも有用です!
クラウドストレージは、GoogleドライブやOneDriveなどが提供するインターネット上のストレージ(記憶装置)で、パソコンの容量不足対策としても活用できます。
また、オンライン上のストレージであるためどこからでもアクセスができる上、パソコンが万一故障してもデータはオンライン上で安全に管理されるため、重要データのバックアップ場所や大切な書類や写真の整理場所としても利用できます。
当記事では、パソコンの空き容量不足解消にも役立つクラウドストレージの活用と簡単な利用方法等についてご紹介します。
目 次
Ⅰ.容量対策にもなるクラウドストレージの活用
クラウドストレージとは、インターネット経由で利用できるGoogleドライブやOneDriveなどが提供するストレージで、写真・画像・音楽・動画などのファイルやフォルダの保管場所となります。
以下、クラウドストレージの特徴や利点についてご紹介します。
1.クラウドストレージとは
ストーレージは、データを保存する場所ですが、クラウドストレージには、以下のような特徴があります。
1)インターネット上にデータが保存管理できる記憶域です
クラウドストレージとは、インターネット経由で利用できる記憶域(ストレージ)のことで、写真・画像・音楽・動画などのファイルやフォルダが保存や管理・共有ができる場所となります。
具体的には、GoogleやMicrosoftなどが、インターネットに接続されているサーバーを提供しオンラインでファイルを保存したり編集や共有などができるサービスです。
これにより、企業や個人は、端末内にストレージやソフトを持たなくても、クラウドストレージを使ってさまざまな処理やデータ共有ができる環境が得られます。
2)GoogleやMicrosoftなどがクラウドサービスの提供者です
クラウドストレージサービスには、以下のような種類があります。
個人では、パソコンやスマホとの相性が良い「Googleドライブ」、「iCloud」、「OneDrive」の利用が圧倒的となっています。
クラウドストレージサービス | 主なユーザー層 |
Googleの「Googleドライブ」 | 主にGoogleユーザー向け |
Appleの「iCloud」 | 主にアップルユーザー向け |
Microsoftの「OneDrive」 | 主にMicrosoftユーザー向け |
Dropbox, Incの「Dropbox」 | 主に法人向け |
Box Inc.「Box」 | 主に法人向け |
kubellストレージの「セキュアSAMBA」 | 主に法人向け |
3)無料(安価)で利用できるハード不要のストレージです
各サービスとも無料版が用意されており、アカウント登録すれば相当の容量のストレージが無料で利用できます。
なお、有料版も用意されているので、利用容量が大きくなれば容量拡大が可能です。
有料版は、100GBで月額数百円、1TB単位で月額1,000円程度が一般的で、ハードディスクなどの設備導入が伴うストレージに比べて割安と言えます。
※各クラウドサービスが無料で提供するストレージ容量
クラウドストレージ名 | 無料版の容量 |
Google ドライブ | 15GB※ |
OneDrive | 5GB |
iCloud Drive | 5GB |
Box | 10GB |
Amazon Drive | 5GB |
※Google ドライブの15GBには、GmailやGoogle フォトなどの他のGoogleサービスも含みます。
4)容量の大きいデータも保存が可能
スマホなどで保存するには容量が大きすぎる資料や写真、動画などもクラウドストレージに格納することができます。
従って、大容量のパソコンと違って、スマホでは、大容量データの保管にはクラウドストレージは大いに利用価値があると言えます。
5)個人の半数以上に利用が拡大しています
2023年度ICT総研調査によると、個人でのクラウドストレージの利用状況は52%を占め、利用者は5,620万人と推定され、PC利用者の約半数の方が何らかの形でクラウドストレージを利用していることになります。
そして、国内での個人利用者が最も多いクラウドストレージは「Google Drive」であり、また、ストレージの利用容量は、1GB未満が最も多く37.4%、1GB以上10GB未満が36.7%となっているということです。
2.クラウドストレージ活用のメリット
クラウドストレージの活用メリットには、以下のようなものが挙げられます。
1)オンライン上のストレージのため場所や端末を問わずどこからでもアクセスが可能です
オンライン上のストレージであるため、パソコンだけでなくインターネットに接続された端末(PC、スマホ、タブレット等)からアクセスが可能です。
従って、外出時にスマホなどからクラウドストレージにアクセスすることが可能です。
また、各端末にバラバラに保存されている写真、動画などをクラウドストレージに集約して一元管理することもできます。
2)PC(端末)の記憶域を使わずにデータ保存できるのでPC(端末)の容量不足対策にもなります
パソコンのCドライブ空き容量が10ギガ以下になるとパソコンが動きが重くなったりフリーズするなどの原因となりますが、クラウドストレージを活用すれば、パソコンで作成したデータ等を保管できるので、パソコンの空き容量対策にもなります。
3)PCの1ディレクトリ(領域)としてPCの機能をフルに利用してクラウドストレージ上のデータ編集やデータ移動ができます
クラウドストレージをパソコンで利用するようにすればクラウドストレージがパソコンの1ディレクトリーとして位置づけられパソコンの機能を使ってデータ処理ができるようになります。
簡単に言うと、パソコンのエクスプローラーを開くとクラウドストレージは「PC」の1ディレクトリとして配置されるため、パソコンのデータをクラウドストレージに保存したり、クラウドストレージのデータをパソコンにダウンロードしたり、PCの機能を使って編集等が行えるようになります。
4)安全な保存場所であるため重要データのバックアップや保存に利用できる
クラウドストレージでは、PCなどの端末と離れたオンライン上にデーターが安全に保管されるため、重要データのバックアップに最適な場所となります。
従って、万一パソコンが故障しデータが消失してもクラウドストレージのデータでフォローできるというメリットが享受できます。
5)ファイルの共有が可能になります
個人の場合、あまり利用は多くないと思いますが、家族や友人間でのクラウドストレージ上のファイルやフォルダ等の共有が可能になります。
Ⅱ.個人に人気のあるクラウドストレージと選び方
1.個人に人気が高いクラウドストレージサービスとは
2022年4月に行なったユーザー調査で、個人に幅広く利用されているクラウドストレージは、「Googleドライブ」、「iCloud drive」、「 OneDrive」となっています。
これは、個人では、パソコンやスマホとの連携で相性が良いからです。
因みに、Google ドライブの利用者が多い理由は、Androidスマホユーザーの増加が挙げられます。
以下、個人に人気のあるGoogle drive、iCloud drive、Microsoft OneDriveの特徴を簡単にご紹介します。
人気サービス | 特徴 |
Googleドライブ | ・Googleが提供するサービスで、無料で容量15GBが利用できる なお、15GBには、GmailやGoogle フォトなどの他のGoogleサービスも含みます。 ・Googleの各種サービスとストレージを共有しており、また、Windows向けのサポートソフトも用意されているので、各端末間での融和性が高い |
iCloud Drive | ・アップルが提供するサービスで、無料で容量5GBが利用できる
・アップル系のMacとの相性は良く、Windowsのサポートソフト用意されているのでWindowsやiPhoneなどでも使いこなせます。 |
Onedrive | ・Windowsが提供するサービスで、無料で容量5GBが利用できる。
・Windowsユーザー向けクラウドで、Microsoftアカウントでログインでき、ソフトはWindowsに統合されているため、IDとパスワード入力でスタートできます。 |
2.クラウドストレージサービスの選び方
個人の利用状況からも言えますが、どのクラウドストレージサービスを利用するかは、使用しているPCやスマホとの連携がスムーズにできることが重視されます。
連携がスムーズに行えれば、バックアップやファイル管理もし易くなります。
使っているPCやスマホの機種 | 相性の良いクラウドストレージサービス |
iPhoneやMacを使っている | iCloud Drive |
Windowsを使っている | Oneドライブ |
AndroidやGoogleアカウントを使っている | Googleドライブ |
Ⅲ.クラウドストレージサービスの利用手順
以上から、どのクラウドストレージサービスを利用するかが決まれば、次は、そのサービスを利用する手順をご紹介します。
クラウドストレージサービスの利用を始める手順の一般的な流れは以下のとおりです。
なお、各クラウドサービスの詳細な利用手順や運用については、以下のページをご覧下さい。
1.使用を開始するサービスにアカウントを登録する
まだアカウント登録をしていない場合は、Webサイトからクラウドストレージサービスページを開いてアカウント登録をします。
◎「Googleドライブ」のアカウント作成
「Googleドライブ」のアカウント作成は、以下のページから作成できます。
→「Googleアカウント」→「Googleアカウントを作成」
◎「Onedrive」のアカウント作成
「Onedrive」のアカウント作成は、以下のページから作成できます。
→「Microsoft OneDrive」→「無料アカウント作成」
◎「iClouddrive」のアカウント作成
「iClouddrive」のアカウント作成は、以下のページを参考にしてください。
なお、PCにクラウドストレージサービスアプリ(例えばパソコン版Googleドライブアプリなど)を先にインストール済みであれば、それを開いてアカウント登録をします。
2.サービスにサインイン(ログイン)する
クラウドストレージサービスページを開いてアカウントを使ってサインイン(ログイン)します。
3.クラウドストレージ画面で初期設定やリンク設定を行なう
サインインで開かれたクラウドストレージ画面で初期設定やリンクなどの設定を行います。
4.以降、クラウドストレージ画面を使って各種作業を行なう
1)データの保存やアップロード、ダウンロード作業
PCのデータをアップロードしたい場合は、データをドラッグ&ドロップ、もしくはアップロードしたいファイルをクリックするとクラウドにデータが保存できます。
2)同期設定
フォルダに同期設定すれば、データに変更を加えたときにフォルダないデータに変更が自動的に反映されます。
3)共有リンク設定
共有あるいはリンク設定すればファイルやフォルダを設定者間で共有できます。
4)データ保存
データを保存するためファイルをアップロードしたい場合は、データをドラッグ&ドロップ、もしくはアップロードしたいファイルを選択するだけで、クラウド上にデータを保存することができます。
Ⅳ.最後に
クラウドストレージは、インターネット上のストレージで、パソコンの容量不足対策としても活用できる上、オンラインでどこからでもどの端末からでもアクセスでき、データが安全に保存されます。
このため、バックアップや各端末に散在する写真等の整理場所としても有用です。
個人での利用はまだ約半数ですが、クラウドストレージの活用は今後大きく進むと思われます。
最後までお読みいただきありがとうございました。